ロンドンのミーティングをふりかえって

 
ロンドンに行き、ルパート・スパイラ、ジェフ・フォスター、ロジャー・リンデン、ウンマニのそれぞれのミーティングに出てきたわけですが、行っている最中も日本に戻ってきてからも、妙な行き詰まり感に捕らえられています。

逆に言えば、今回出かける前はそういう感じはあまりなく、何か前に進んでいるような、何かに向かっているような印象がありました。

それが、そういう感じが消えてしまいました。何か自分がおかしなこと、ちぐはぐなことをしていたのかなという、道に迷っていたということに急に気がついたような、それどころか、どこに行こうとしていたのかもよく考えたら全然知らなかったのだということを思い出したような、そんな変な感覚の中にいます。

どうにか整理しようと、いろいろ考えてみるのですが、どの考えのどれも一見もっともらしいようで、実のところ何も意味をなしていないことにも気がついています。

と言っても、思考は来ては去っていくものだから気にしなくていいのさ、という割り切りもできないでいます。

探求というものがいつの間にか始まっていたようですが、そもそも個人である自分が獲得するものは何もないのだ、という感覚も同時に腹のほうでくすぶっていて、何が何をしているのか、何のことを誰が考えているのか、肝心なことがあやふやさを増している感じです。

アドヴァイタの本を読んでみても、つい一週間前までは熱中できていたはずなのに、それが何に向けて語られているのか、ぼんやりとしてしまいます。

エジプトの運動のニュースを見たりしていると、いつものように反応している自分がちゃんといることを感じて安心するわけですが、何かに見透かされているような怖さも同時に見え隠れしている感じです。